享受黑色
▼我曾有幸拜见了因水墨抽象画而闻名的篠田桃紅的作品,也思考了一下关于黑这种色彩。真正的黑位于漆黑的一步之前,是有光泽的黑、沉静但有生机。因为记忆中留有篠田所写的这样的文章:
私は抽象水墨画に名を乗っていた篠田桃紅様の作品を拝見いただき、黒とう色についても少し考えが伺いた。真っ黒は黒一歩前に、つやがある黒。静かで生きている。記憶の中で篠田さんがこう書いた文を残された。
水墨の抽象画で知られる篠田桃紅さんの作品を拝見して、黒という色について考えたことがある。本当の「黒」は真っ黒の一歩手前、明るさのある黒で、沈静であって死ではない。そんな篠田さんの文章が記憶にあったからだ。
▼“一步之遥,留下无限的接近,这非我之手能够画出,是天地自然、神、宇宙,总之交付于人力所不及的巨大之手”。我喜欢这样的观点,在随笔集《墨色》中(作者)写到。是感悟到黑白世界的无比奇妙。
「後一歩は、無限に近くと残し、それは自分の手で絵するものじゃないと、天、地、自然、神、宇宙に近い、とにかく人の手を伸ばさない巨大の手だ。」という観点が気になって、随筆「墨の色」に書いた。これは、白と黒の世界の奇妙さを感じさせるのだ。
〈あと一歩に無限のはたらきを残し、それはわが手のなすところではなく、天地自然、神、宇宙、とにかく人間のはかり知れない大きな手にゆだねる〉。そういう考え方が好もしいと、随筆集『墨いろ』につづっている。黒白(こくびゃく)の世界の凄(すご)みに感じ入ったものだ。
委ねる 【ゆだねる】【他动・二类】
(1)委托,委。(人にまかせる。委任する。一任する。)
(2)献身,委身。(ささげる。)
計り 【はかり】 【名】
(1)称量,计量(的结果)。(道具を用いて、物の長さ・量・重さなどをはかること。また、その結果。)
(2)目标,目的。(目当て。めど。)
(3)限度,尽头。(限度。あるかぎり。…のあらんかぎり。)
同:量り
▼篠田说的“一步之遥”,好像在科学上接近于神的领域。从美国收到了一则消息,说是大学的研究班组制造出了“世界上最黑暗的物质”。颜色是由光的反射而产生的,但是,照射到这种物质上的光的99.955%似乎都能吸收。
その”一歩の遥か”は、まるで科学範囲で神に近い領域である。アメリカからニュースがあって、大学の研究組みが「世界で一番黒い物質」と発見されたという。色は光の反射によって発するもの、しかし、この物質に照らした99.955%の光はすべては吸収というそうだ。
篠田さんの言う「あと一歩」は、科学でも神の領域に近いようだ。大学の研究班が「世界で最も暗い物質」を作った、というニュースが米国から届いた。色は光が反射して生じる。だが、その物質は当たった光の99.955%を吸収してしまうそうだ
▼如果是一般的黑色涂料,一般反射5%-10%。新物质的0.045%反射率、是目前为止黑暗的最高纪录的大约3倍。但是,不是漆黑。无论是什么物质,没有能完全吸收光的。“一步之遥”的深渊,无论是墨的艺术还是科学,都没有止境。
もし一般の黒いペイントとは、普通反射率は5%-10%。新た物質の0.045%の反射率は、今まで闇の最高記録の約3倍である。しかし、真っ黒ではない。どんな物質でも、完全に光を吸収するもの存在してない。「一歩遥か」の黒闇は、墨であれ、科学であれ、どん底が存在ではない。
一般的な黒い塗料だと5%から10%も反射する。新物質は0.045%で、これまでの最高記録より約3倍暗い。だが真っ黒ではない。どんな物質も、光を完全に吸収することはないのだという。「あと一歩」の深淵は、墨の芸術にも、科学にも底がない。
▼把目光从神的领域移开,身边有不少醒目的“黑色”。现在,没有停步在服饰上,以日式西式糕点为始,从棉棒、砧板到厕所用纸,(黑色)更被广泛使用在理所当然的白色日用品中。
そのまなざしが神の領域から移し、身の回りも目立ている「黒」が存する。今、衣装に歩く幅をさせず、和式西洋風の和菓子をはじめ、綿棒、まな板、そしてトイレのかみ、くろがありえざるその白い日常製品が広く応用している。
神の領域から目を転じれば、身の回りには「黒」が目立っている。今やファッションにとどまらない。和洋菓子に始まり、綿棒、まな板からトイレットペーパーまで。白が当たり前だった日用品にも広がっている。
▼虽然黑色也令人联想到不吉利,然而似乎仍有很多人不厌其烦的使用黑色引领脱俗的时髦。如今正值自然中最缺乏色彩的季节。与品味这深远的黑色世界而言,或许现在正是最佳的季节呢。
「黒い」は「不祥」と考えなりそうだけど、今も煩わしいのを厭わないほど「黒い」を使ってファッションの先头を走るの人がたくさんいるそうである。今は時折々色が一番貧乏しい季節であり、この奥深い黒い世界を味わうことにとって、この時こそ一番最中のところかもしれない。
不吉を連想させもするが、黒に非日常の粋を重ねる人も多いようだ。自然の中に色の乏しい季節である。深遠な黒の世界を楽しむには、いまが好季かもしれない。

