拂晓的合唱(暁の合唱)
原文:
夜が更けるにつれて、寒さがしんしんと募っていった。外は真昼のように明るい月夜なのであろう、壁板の一と所をえぐった小さな硝子窓から、蒼い光を沈ませた薄明るい空間の一部が覗かれ、それをじいっとみつめていると、自分は深い海の底にでも横たわっているような気遠い幻覚に襲われる。キュッキュッと凍てついた道に足駄の歯を鼠鳴きさせて人が通る。今頃歩いてる人の、小さくかじかんだ心が、そっくり伝わって来るような、寂しい高ずんだ物音である。
訳文:
夜半更深,凉意渐浓。皓月当空,宛如白昼。从一扇小小的玻璃窗里能窥视到被皎洁月光所包围的世界,即使只是小小的一部分。静静的凝望,竟生出一丝飘渺的幻觉,仿佛置身于深邃的海底。
在冷飕飕的街道上,有人穿着木屐走过,划过地面时,发出了“吱吱”的声响。似是要把那份寒冷传达一样,在寂静的夜里显得格外凄清。

